前回に引き続き
本日も細密画ジュエリーを2点
御紹介します。
前回も触れましたが、
ミニアチュールには様々な種類があり、
細密画や陶板、エナメル等全てにおいて、
傾向としては実存の肖像画や風景画に比べ
あくまでジュエリーとして制作された
モチーフものや想像画などは、
クオリティが非常に幅広いのが特徴です。
実在の王侯貴族や富裕層からのオーダーで
制作されたもの(主に肖像画等）は、
それなりの腕の職人が手掛けるので
一定以上の完成度の作品が比較的多い反面
(勿論例外は多々ありますが)
例えばラファエロの小椅子の聖母や
マリーアントワネットの肖像画等は
誰でも模写できる故、完成度は幅広いです。
他、特定モデルのいないモチーフものや
想像画等も同じです。
何を好むかは最終的には個々の価値観であり、
蒐集品か装身具かによっても異なります。
本日御紹介する一点目のジュエリーは
19世紀英国製、ミニアチュールブローチです。
地金は全てゴールド750製、
裏面に18の刻印。細密画は非常に繊細で
ルーペでも、雑な個所のない
細かな筆遣いが確認できます。
フレームにはシードパールを使用、
地金も繊細なミル打ちで
裏面も丁寧に仕上げられています。
コンディションもGood。
№ XA1013
細密画ミニアチュールブローチ
￥850,000(税込)
英・19世紀中期～後期
ゴールド750、シードパール他。
直径3cm
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次に御紹介するミニアチュールは
同じく英国製の細密画ペンダントトップです。
肖像画(ダブルサイデッド)に
ゴールド(375)のフレーム。
風防に多少の小傷がありますが、
強度に問題は全くなく、
経年を考えれば良い状態です。
こういった、近しい人物への記念品として
贈り物として制作されたものは
蒐集品として非常に興味深いアイテムです。
№ XD1015
ダブルサイデッド
細密画ミニアチュール
ペンダントトップ
￥380,000(税込)
英・19世紀後期～20世紀初頭
ゴールド375，他。
3.0cm×4.0cm
