2020年9月25日金曜日

Item Description


本日はラーヴァカメオをご紹介します。
(ラーヴァとはポンペイ付近で採れた溶岩)

ラーヴァは、シェルやストーンに比べると
大胆かつ繊細な彫りが可能な為
ハイレリーフな作品が多いのですが、中でも
こちらのカメオは非常に厚みのある正面彫り。



ラーヴァカメオは、グランドツアーで
ポンペイを訪れたゲストへのお土産として流行し、
大量に造られた為、そこそこ残ってはいるものの、
ミュージアムピースと呼べる品から
玩具レベルの品まで多種多様であり、また
ハイレリーフゆえ欠けやすくもあります。

このカメオのように作品として完成度も高く、
かつ状態も良い品は決して多くありません。



ラーヴァカメオのフレーム素材は
シルバーやピンチベック等が大半ですが、
こちらのフレームはゴールド750で後年のもの。
(フレームの裏に英・ロンドンのホールマーク)

バチカン付きでペンダントとしても使用可能。

優に150年以上経過していますが、ほぼ無傷であり
持ち主に長年大切にされていたことが伺えます。



 № XA1009
ラーヴァ カメオブローチ 

伊 (フレームは英・ロンドン)
19世紀中頃 (フレームは後年)
ゴールド750 (フレームとバチカン)
ラーヴァ
3.3cm×3.5cm